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負ければ3連覇の夢がついえる一発勝負の準決勝。試合前の会見で山本監督は「日本は本塁打が出にくいから、つないでいく野球をしたい」と従来通りの“戦法”を強調した。だが、指揮官の青写真とは正反対の展開にベンチにも焦りの色がにじみ出た。
「内川、阿部の前にどれだけランナーを出せるか。状態のいい選手を1番に持っていきたい」という立浪打撃コーチの構想の下で、この日は1番に鳥谷、2番に井端を起用。激闘となった2次ラウンドの台湾戦で活躍した2人を打線の起爆剤として託した。
だが、プエルトリコ投手陣の鋭い変化球に、日本の打者が苦戦した。五回に1死一、二塁の好機をつかんだが、稲葉、松田が連続三振。六回の2死三塁の好機では、阿部のバットがスライダーに空を切った。八回に1点を返し、なおも1死一、二塁で迎えた阿部の打席で、一塁走者の内川が飛び出してタッチアウト。
打者の焦りは投手にも伝染してしまう。先発の前田健が一回に先制点を許すと、七回には2番手の能見がリオスに2ランを浴び、試合の主導権をプエルトリコに奪われた。
大リーガー不在の中、「日本野球の底力を示す」(阿部)気概を背負い、挑んだ3連覇への夢は、不完全燃焼のまま終焉を迎えた。(浅野英介)
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